養殖魚の稚魚等は溶存酸素を飽和量以上に上げて、成長を促しています。
十分な溶存酸素は、らんちゅうを健康的で大きくするばかりでなく、嫌気性の腐敗菌や病
原菌の発生を防ぎ、病気の発生にも大きく影響します。
特に夏場の酸欠対策にも非常にお勧めです。
溶存酸素はエアー量を増やしても、なかなか増えません。
より飼育水中に酸素が溶けやすくなるためには、微細なエアーを水中により長く留める
ことで、大幅に溶存酸素(水中に溶け込んでいる酸素の量)が増大します。
<HONO丸>製品化までの過程
いぶきエアーストーン製、業務用本格派タイプの丸ストーンです。(画像一
番左は既存品)
小さな生け簀から大きな養殖用水槽まで幅広い用途で使用されています。
一般のエアーストーンよりかなり重みがあります。HONOの触った感想は一
言で言って砥石って感じです!
今回特別に「らんちゅうギャラリーHONOバージョン」のために更に微細なタイ
プのバージョンを試作していただきました。無理なお願いありがとうございました。
左(現在既存の一番泡の細かいタイプ#100)
中(試作品#150)未発売
右(試作品#180)今回製品化予定のエアーストーンです。
#100、#150、#180というのは原料の粒の大きさです。
番号が大きくなるほど粒が細かくなるので、製品の平均気孔径も小さくなる
のです。
1.いくつかの試作品を、HONOらんちゅうバイオ飼育研究所(自称)で使用
検証に入りました。(特にらんちゅう飼育に適した丸型で)
2.特に目詰まりが無いかがポイントで、またポンプ圧は問題ないかを重点
に検証いたしました。
3.非常に良い結果がでたら、製品化していただくことになります。
4.製品名はHONO丸にしてもらうことにしました! <HONO丸は通称です。>
ここで酸素のお話
<溶存酸素の重要性>
飼育水中に溶存酸素が不足すると、腐敗菌、病原菌が活発になり魚も抵抗力がなくなり病
気になります。
飼育水中に溶存酸素が増えると、食欲が増進しより健康で大きな魚になるそうです。
<細かい泡の利点>
たとえば、大浴場などで経験された事があると思いますが、お風呂の底から大きな泡が出て
いる場合、水の中ではかなりの振動と衝撃があります。
きめ細かい泡では振動や衝撃が上記に比べかなり少なくなります。振動や衝撃は稚魚の場
合、特に成長に影響があります。
一般的に密飼いで魚が大きくならない原因
大学の先生の解説では、飼育密度が高いと自分たちの身を守るために成長を抑制する作用
が働くと説明されている記事を読んだことがありますが、私たちは、飼育水中の溶存酸素の量 が大きく影響しているのではないかと思います。
飼育密度を下げてゆったりと飼育すると成長が良いのは間違いありませんが、逆にあまり数
が少なくても餌食いが悪くなり成長も悪くなります。バランスが重要です。 溶存酸素量(水中に溶け込んでいる酸素の量)の説明
魚はエラによって水中の酸素を吸収し、炭酸ガスを放出します。
つまり水中に溶け込んでいる酸素(溶存酸素)の量が十分である必要があります。
また、容存酸素量は、水温によって溶解できる限界が決まっています。
水1g中の溶存酸素量は、水温が低いほど水中に多く含まれていて、水温が高いほど減少し
ます。
水温の変化は1日の間でも、朝昼晩と違いがあり、天候により激変する事もあります。
これらの影響を受けて溶存酸素量は常に増減しています。
<再確認>
★気温の上昇と共に、らんちゅうは活発になり餌食いも良くなり、大量の酸素を消費しま
す。また、餌の食べ残しや糞をバクテリア(自然菌)が分解するにあたり、大量の酸素を 消費します。しかしながら、溶存酸素は気温(水温)の上昇と共に低下します。
特に夏場の酸欠には十分注意が必要です。
ここにHONO丸が誕生いたしました。 HONO丸は下記店舗でもご購入いただけます。
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